つい先日起こった「熊本地震」。テレビやネットのニュースで見ていても大変な状況になっていることがわかります。
そんな中、被災者の方々に何か力になれることはないだろうか?と考える人が多いと思います。個人的にですがそういった助け合い「互助精神」について日本は世界一だと思っています。
ですがそんな助けたいという気持ちも、やり方を一歩間違ってしまうと状況を悪化させる恐れがあるのです。物資の支援の方法については細心の注意を払って行いましょう。
熊本地震、被災者の人達に救援物資で支援したい!!食糧・日用品の送り方や募金・ボランティアなど
(2016/4/19時点)
救援物資はどこに送ればいい?
一刻も早く被災者の方々へ救援物資を届けたい!きっとみんなそう思うことでしょう。ですがライフラインが回復していない状態で物資を次々送ってしまうと、肝心の現地まで届かずに倉庫に溜まっていってしまう場合があるのです。
熊本県より、以下のお願いが発表されています。
平成28年熊本地震災害に伴う救援物資の受入れについて
平成28年熊本地震については、多くの方々から御心配・御支援をいただき、誠にありがとうございます。
現在、余震が続いていること、交通渋滞等の事情を考慮し、ほとんどの宅配事業者が本県内への配送の受付を中止している状況となっていましたが、下記のとおり一部限定的に再開されています。
また、県でいったん物資を受領する形での御支援の申し出を多くいただいていますが、被災者の方々の即時のニーズに対応し、より早くお届けする観点から、被災市町村に直接お申し出いただくか、義援金による御支援を御案内しています。
なお、お住まいの自治体が、熊本県内への救援物資を受け付けておられるかについては、各自治体へ御確認いただきますようお願いします。
上記のように、交通渋滞を避けるために県への支援物資は制限されている場合があるので各市町村に確認を取って対応するようにしましょう。
次期によっては受け入れを中止している市町村や指定の物資等の支援を求めている市町村もあります。
■熊本県内の各市町村のリンクはこちらから
被災者の方々へ救援物資を送るならどうすればいい?
配送業者も同様に、交通の混雑による救命の阻害などを考慮して配送を中止しているところが多いようです。
交通インフラの回復や救助状況の進捗により再開が考えられますので、物資を送る際にはこちらも必ず確認するようにしておきましょう。
以下は熊本県より発表されている運送業者の状況です。
(4月19日 21時00分現在)
・佐川急便が熊本県内への荷物の受付を一部再開しました。(上益城郡・菊池郡菊陽町・阿蘇市・阿蘇郡を除く)
・日本郵便が熊本県内への荷物の受付を一部再開しました。(上益城郡・阿蘇市・阿蘇郡を除く)
・ヤマト運輸が熊本県内への荷物の受付を再開しました。(上益城郡・阿蘇市・阿蘇郡の自宅・会社等を除く)
・通常より到着が遅れる、自宅・会社等での受取りができないなどの制限がある場合があります。
詳細は、各事業者に御確認をお願いいたします。
募金やボランティアをするにはどうすればいい?
by Sydney Treasures Photography
「物資を送ることができないなら何も助けになれることはできないの?」と思うかもしれません。もちろん緊急時の食糧などは必要不可欠ですが、被災者の方々の生活、復興にはどうしても資金が必要となります。
物資の支援以外にも、義援金での支援という形もとれるので考えてみてはいかがでしょうか?
現在、熊本県より義援金の口座を開設しております。以下、熊本県の発表です。
※下記の情報は引用となりますので、コピーは必ず県のページで行って下さい。
4月18日 18時更新 ゆうちょ銀行の口座情報を追加しました。
熊本県では、平成28年熊本地震によって被害を受けられた被災者を支援するための義援金を、本日、平成28年4月15日(金曜日)から6月30日(木曜日)まで募集します。
<送金によりご支援いただく方法>
義援金受入口座
銀行名及び口座番号・口座名義 ※括弧内は口座名義のカナです
肥後銀行 県庁支店 普通預金 1639261 名義:熊本地震義援金(クマモトジシンギエンキン)
熊本銀行 県庁支店 普通預金 3012170 名義:熊本地震義援金 熊本県知事 蒲島 郁夫(クマモトジシンギエンキン クマモトケンチジ カバシマ イクオ)
ゆうちょ銀行 口座記号番号:00940-0-174320 名義:熊本地震義援金(クマモトジシンギエンキン)
※ 平成28年4月18日(月曜日)から同一金融機関での本支店間の振込手数料は免除されます(ATMは有料)。
※ ゆうちょ銀行への送金は、全国の貯金窓口から「通常払込み」の扱いに限り手数料は免除されます(ATMは有料)。※ 県が発行する「受領証」がなくても、税制上の措置(控除)は受けられます。詳しくは、このページ下部をご覧ください。
<義援金箱をご利用いただく場合>
熊本県の出先機関(事務所)に義援金箱を設置し、募集を行っております。
設置箇所:東京・大阪・福岡の各熊本県事務所、県内の各広域本部・地域振興局。
<税制上の措置(控除)について>
ご支援いただいた義援金を、寄付金控除または損金として税申告される場合は、次の2点を添付することで証明書にかえることができます。
・金融機関発行の領収書(原本)
・このページを印刷したもの
上記方法によらない、またはその他の事由で、県が発行する「義援金受領証」を希望される場合は、
・ 受領証発行依頼書 (ダウンロード後、必要事項を記入され印刷してお使いください。)
・82円切手を貼付した返信用封筒(必ず宛名を記入ください)
の2点を同封のうえ下記送付先までご郵送ください。
●送付先
〒862-8570
熊本市中央区水前寺6-18-1
熊本県健康福祉政策課 義援金担当係
<お問い合わせ先>
健康福祉政策課 福祉のまちづくり室
電話:096-333-2202(直通)
受付可能時間:午前8時30分~午後5時00分
■熊本地震の義援金に関するサイトはこちら
また、支援や復興のボランティアへの参加ですが、こちらも物資同様、現在は募集しておりません。
現在はまだ「人命救助」が最優先とされており、ボランティアの方々が動ける環境ができていない状況です。もちろん、いずれはボランティアの力が必要となりますが、下記のサイトをチェックして本当に必要となってから行動に移しましょう。
■■現在、被災地では「人命救助」の作業が最優先されています■■
被災地は、まだ大きな余震が続いており、一部損壊や半壊の家屋では崩壊等の危険な状態が続いています。
また、被災地では、各地から応援に駆けつけた自衛隊・警察・消防等により、連絡が取れない方々の人命にかかわる捜索活動が行われています。
被災者の救命活動を行っている警察・消防等の緊急車両や、自衛隊による給水等の支援車両が、家屋崩壊や橋梁の破損、段差等により通りづらくなっている道路に列をなして活動が続けられています。
被災者の救命と生活復旧を最優先にする必要がありますので、さらに大勢の車が渋滞に拍車をかけることは避けなければなりません。現在、被災地の社会福祉協議会では、被災者が日常生活(ふだんのくらしのしあわせ)を取り戻せるように、また、被災者支援のために全国から駆けつけるボランティアを結びつける災害ボランティアセンターの立ち上げに向けて全力で取り組んでいます。
よって、被災地でのボランティア活動の募集については、人命救助の次の段階となるボランティア募集の案内ができる状況になり次第、こちらのページでお知らせします。
■熊本地震のボランティアに関するサイトはこちら
被災者の方々へ、少しでも早い復興と安心を。
ニュースを見て心を痛め、「何かできることをしたい!」という方も多いことでしょう。ですが、救援物資やボランティアは適切な時期に適切な対応をしなかったために逆効果となったことが過去に多数起こっています。
どんな助けもやり方やルールを間違わないよう、よく調べて行動するようにお願い致します。
今回の「熊本地震」で被災者の方々は心身ともに疲弊している状況です。日本の誇る世界一の「互助精神」で一刻も早い復興を願っております。