四国の名産品にタルトというお菓子があります。
もしかしたら四国旅行に行ったときに、お土産屋さんで目にしたことがあるかもしれませんね。
四国のタルトとは、あんを生地で巻きこんで、鳴門の渦潮のような模様にしたものです。
実際の写真を見てもらえれば、どこかで見たことあるなぁと思ってもらえるかもしれませんね。
切ったときの切り口がひらがなの「の」の字になっているのが特徴的です。
ある意味、ぐるぐると渦を巻いているような姿は、現在のロールケーキの断面を思わせます。
タルトの生地はカステラを薄く焼いたものを使っている場合が多いので、少し洋菓子的な雰囲気もあります。
しかし味わいとしてはやっぱり和菓子なので、四国のタルトも甘さはほんのりです。
その味わいや口どけには、春という季節にマッチした清々しさがあります。
渋めの緑茶にも合いますので、お年を召した方にも安心して贈ることができます。
この時期のご贈答用のお菓子として活用してみるのもいいでしょう。
Top Photo:六時屋タルトいただきます。 By ume-y
ハタダの栗タルト
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よく四国のお土産屋さんなどで見かけるのが、この「ハタダの栗タルト」です。
その名の通り、あんの中に栗の粒粒が入っています。
特に栗好きな人にはたまらない一品でしょう。
でも栗だけが特徴じゃないんです。
口に含んでみるとほんのりと柑橘系の香りが広がります。
ほのかに香るのは柚子の香りです。
柚子が入ることで、後味もスッキリしたものになっています。
上品な甘さも相まって、いいお茶うけになります。
栗と柚子のハーモニーが、四国のお菓子のイメージを引き立ててくれます。
個装しているものもあるので、贈答用にはその方がいいかもしれませんね。
蕨岡天狗堂 謹製タルト
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黒あんと赤あんの2つが用意されているのが特徴的なのが「蕨岡天狗堂の謹製タルト」です。
素朴でどこか懐かしい味わいになっています。
四国のタルトは、その昔、松山藩主の松平定行公が、ポルトガル船に接したときに、洋菓子を知る機会を得てはじまったと言われています。
そういうルーツがあるからこそ郷土菓子なのにどこか異国のフィーリングもするのですね。
すだち入りタルト
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四国と言えば、みかんやすだちなどの柑橘系がよく取れるイメージがありますよね。
そんなイメージを裏切らないのが「すだち入りタルト」です。
タルトの味をよりさわやかにしてくれるすだちのおかげで、女性受けもいいテイストになっています。
鳴門金時タルト
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普通のあんの黒さと違って、この「鳴門金時タルト」は芋をベースにあんを作っているので、色が薄くなっています。
鳴門金時のおいしさを閉じ込めた食べごたえのある一品になっています。
芋の持つ柔らかな甘みが好きという人にとっては、うってつけかもしれません。
さいごに
四国の郷土菓子ともいえるタルトを贈答品にするというのはいかがだったでしょうか。
タルトというと、今では底にクッキー生地を敷いて、上にフルーツをのっけた洋菓子を思い浮かべる人も多いかもしれません。
愛媛タルトや道後松山タルト、松山タルトなどの呼び方は、洋菓子のタルトと区別するためのものです。
さわやかな甘さは意外と若者にも受けるかもしれませんね。
いろんな層に幅広く受け入れられる素地があると思いますので、いろんな場面での贈答に利用してはいかがでしょうか。
gippyライター紹介
「毎日を楽しく素晴らしい一日に」をモットーに、食やライフスタイルのライターとして執筆中。小さな幸せの積み重ねが人生の豊かさを作るということに気づき、人の縁、今という時間を大切にアンテナを伸ばしています。人と人とのコミュニケーションから、たくさんの幸せを生み出みだされることを願って、小さな幸せを一人でも多くの人に届けたいと思っております。